自分的映画鑑賞雑感
(10月1日追加・修正)

さて、このページではてぃーえーのつたない雑感が記されています。
尚、一部ネタバレしている部分もあります。まだ未見の方はご覧にならない方が賢明です。
それでは、どうぞご覧ください。
(一部に誤解を招く恐れがあると判断した部分については、修正しています。)

さて、今回の映画の感想に入る前にひとつ言えることがありました。
それは・・・普段のデシモンアドベンチャーとはひと味どころか、みつ味くらい違う!ということです。
鑑賞環境をはじめに申しますと、某県某市にあるワーナーマイカルにて鑑賞いたしました。収容人数はおよそ100名程度でしたが、昼の2時という時間帯もあってか30名程度の人入りでした。勿論大半は小学生でしたが。でも、ラッキーなのは小学生にのみ配布される「デジモンカード」&「どれみ♯花の種」の2つの来場者特典をもらえたことでしょうか。

それでは、本編の感想を交えながら色々とお話ししたいと思います。。
まず、冒頭から「これは本当に子供をターゲットにしているのかな?」と思ってしまいました。事前に公式サイト掲示板で色々でうわさを聞いていましたが、ここまでとは思っていませんでした。ハッキリ言って「中途半端な気持ちで観に行ってはいけない!」ということです。これを見るには結構な覚悟をもってみましょう。
そして、予想以上の仕上がりになっている点も注目できます。色々な意味でスタッフに裏切られました。本当に。

少し本編に触れさせて頂きますと、ウォレスの行動そして、大輔の大人っぷりを見ることが出来ます。いつもの大輔たちとは全然違いますね。そして、旧選ばれし子供たちも今まで以上にスゴイことになってます。そして、なにより驚かされたのが進化の時に序盤を除いて通常流れる挿入歌は一切カット、混沌としてもの悲しい音楽がBGMとして常に流れていました。そして、皆がいつも叫んでいる「デジメンタ〜ル、ア〜ップ!」というセリフも「デジメンタルアップ。」という感じでどことなく寂しい感じで演技することで、より一層場の雰囲気に合わせていました。劇場の子供たちも殆ど騒がず静かに鑑賞してくれました。恐らく今まで見た劇場アニメ作品の内ここまでウォレスのデジモンであるチョコモンそしてその周りのキャラクターたちの心の内面まで描き出した作品は比較するわけではないのですが、「エヴァ」以来の内面の描きっぷりでした。ここまでハードな作品を小学生を主ターゲットとした作品で表現したのは特異的ともいえると思います。
私個人としての評価をここで少し書かせて頂きますと、全体的にはかなりの出来といえるでしょう。しかし、見る側の子供たちの視点で書くとそれが、一体どのような評価となるのかが解りません。しかし、ひとついえることは「本当に子供たちはこの作品を理解できたのでしょうか?」ということです。実際私と一緒に同行した友人曰く、「結局いまひとつ伝えたいものがはっきりしなかった。」という意見も出ています。僕自身としては、「スタッフの伝えたいもののうち、まだ20%も理解していないだろう」と思っています。今後ビデオ・DVD化される際にやっと数回見てある程度理解できるのではないかと思います。そして、スタッフは恐らく子供たちにこの全てを理解してもらおうとは思っていないハズです。「全体の1%でもいいからこの映画から何かを感じ取って欲しい。そして、その感じたことを大切にしてほしい。」これが製作スタッフの方々の願いなのではないでしょうか。
そういった意味でもこの作品は今後のデシモンアドベンチャー自体の視点・着眼点などを大きく覆した内容といえます。前作の「ウォーゲーム」はネット内でのアクションを重視したのに対して、今回は戦いを通したデジモンと人間の関係そして友情とは何か?というものを投げかけるような作品になっていると僕は思っています。(これはあくまで僕自身としての見解・解釈ですが。)

ただ、それも公開が終了してしまった現在では、確認するすべがありません。これは、11月リリースの「デジモンアドベンチャー02 劇場版」DVD&VHSで確認するしかありません。

ここまで少しムズカしく・暗いお話になってしまいましたが、ここまでは今回の僕の映画に対する解釈を述べたものです。あくまで、てぃーえー個人の意見であり、ファンの皆さんの総意では決してありませんし、これ以外の見解・解釈に関しても決して否定いたしません。そこのところ誤解のないようお願いします。(一応念のために書いておかないといけませんから。)

ここからは、今回の映画のキャラ的感想一言。

皆完全にキャラが美化されてる。最初見たときかなり戸惑ったぞ!!
特に大輔&タケルの目が美化されてるっ!これにはビビりました。(本当です!)
そして、ウォレスの英語発音!まさか、デジアドで日本語訳の字幕を見ることになるとは思っても見ませんでした。(劇場の子供たちは読めたのかな?結構切り替え早かったし・・・。)

そして今回のお話はアクションよりもキャラクターの心理描写が見ものだ!
特に注目して欲しいのが、ウォレス・チョコモン・グミモン・大輔だ!
内容も全体として徹底的にダークであるぞ!いつもデジアドとは比較不能だ!!
これは全く新しいデジアドの世界観を開拓・確立した作品ともいえる。
でもまぁ、エンジェモンとエンジェウーモンの究極体も見れたので結構オトク!

最後に売られているパンフレット!
この中の場面写真はいづれも明るく振舞っていたりする画像やTV版の設定画を載せるなど実際の作品内容とは全然違う画像を掲載するとは・・・。なかなか構成がウマイぞ!これで500円は安いっ!ただ、全員のスタッフリストを掲載してほしかったなぁ。(前作もそうだったケド)

関PDが朝日新聞社(asahi.com)の取材に対して、今回の劇場版・そして02の第16話は3年目への展開の布石だとか。「もし、3年目があるなら。」ということで設定しているそうです。この調子でいくと3年目の放送も堅いかな?そして、2001年春東映アニメフェアにデジモンは出るのか?その辺も今後気に掛かりますね。
(編注:2001年春には「デジモンアドベンチャー02 ディアボロモンの逆襲」が公開されます。てぃーえーの予想大当たり!さらに、TVシリーズも続く雰囲気です。)

それでは、最後まで私のつまらない雑感文をお読み頂きありがとうございました。

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